加トちゃんが教える逆上がり

加トちゃんが教える逆上がり

1970年代の小学館の学習雑誌にはドリフの記事がよく載っていました。
単なる芸能記事ではなく、漫画や企画物、そして中には学習的なものもありました。
1974年の「小学二年生」4月号には、「加藤茶のがんばれさかあがり」という記事がありました。
逆上がりが出来ずに泣いているミヨちゃんの所に、加藤茶がやって来て、逆上がりの方法を教えるというものです。
「運動系なら、仲本工事だろう」と思う人が多いかと思いますが、当時人気者だった加藤茶が教えてくれるという部分に意味があったのです。
しかし、実際には加藤茶は逆上がりをやっていません。逆上がりの実技をやっているのはモデルの少年で、指導はどこぞの小学校教諭です。
加藤茶は記事の扉部分に顔写真が載っていただけで、あとはイラストの加藤茶しか出てきません。
要は加藤茶の名を借りた企画物なのですが、今で言えば「ちびまる子ちゃんと覚えることわざ辞典」みたいなものです。
当時はそれだけ加藤茶は、子供に人気のキャラクターだったのです。