“ビバノンロック” ハナさん長さん、二人のバンマス

歌謡ポップスチャンネル「R65〜いつまでも色あせない青春のメロディー」の第12回の内容と感想です。


前回に引き続き加藤茶と音楽ディレクターの草野浩二が出演。
今回は「いい湯だな(ビバノン・ロック)」で始まりました。
この曲は元々デューク・エイセスが歌っていたのですが、ドリフターズが「8時だョ!全員集合のエンディング」に使ったことから一般的に有名になったそうです。
そのためドリフ版のレコードがデューク版のより売れ、むしろデューク版がドリフのカバーのように思われてしまったそうです。(私も子供の頃はドリフが元祖だと思っていました)
では何故ドリフが「いい湯だな」をカバーすることになったのか?
当時銀座に絨毯バー(店内が絨毯になっていて、靴を脱いで入る)ができて行ってみると、お店の女の子たちがビバノンノンと歌っていて、乗りのいい曲だなと、そのままパクったそうです。
全員集合のエンディングと言えば、加藤茶が最後に「歯を磨けよ」「宿題やれよ」と声をかけるのが定番になっていましたが、ある日アドリブで言い始めてから定着したと言うことです。
子供の名前を言ってくれと言う頼みが多かったそうですが、それを一回やってしまうときりが無いのでそれは勘弁してくれと言うことでやりませんでした。


ザ・ビートルズ日本公演のパンフレット(復刻版ですが)に、日本側出演者としてドリフターズの写真と名前が載っていました。
公演は1966年(昭和41年)6/30、7/1、7/3の三日間行われました。
草野浩二は客席で公演を見ていたそうですが、ドリフターズビートルズとは楽屋も隔離されていて全く顔を合わせることすらできなかったそうです。
前座としてはドリフターズの出演が最後で、司会者が「お待たせしました、次はザ・・・」と言った所でザ・ビートルズ目当ての観客は一斉に歓声を上げるのですが、「ザ・ドリフターズ」の部分が聞き取れないまま、ドリフのメンバーが出てきたので余計面白かったと草野浩二は語りました。
加藤茶によると、やはり受けていたそうで、最後にバターンと大きな音を立てて全員ひっくり返って、長さんが「逃げろー!」と言って撤退でした。


「ほんとにほんとにご苦労さん」の曲が流れた後は「チョトだけヨ」の誕生秘話になりました。
元々は「北風と太陽」の童話をモチーフにしており、なかなかコートを脱がない女性に「タブー」の曲を聞かせたらストリップのように脱ぎだしたと言うものです。
当時の実際の映像はコチラ。

はじめは「チョトだけヨ、アンタも好きねえ」のセリフはなくて、やはり途中からアドリブでいれたそうです。
これが大受けして、ストリップなんて見たことも無い子供たちが「待ってました」「脱げ!」などと声をかけたとか。
「タブー」はペレス・ブラードのマンボなのですが、このギャグのお陰であんまり使われなくなっちゃったそうです。


次は志村けんについてで、彼が口ずさんでいた「東村山音頭」を聞いた時は加藤茶たちメンバーはその存在を疑っていたそうです。
その「東村山音頭」で東村山市を全国的に有名にした事で、志村けんは同市から名誉市民の称号を貰い、記念植樹がされたのですが、加藤茶が「子供たちがみんな小便を引っ掛けるので、枯れて今は無くなった」と言いました。
しかしそれはウソです。今でもちゃんとあります。
これだからドリフのメンバーの身内に関する話はネタとして聞いていたほうが無難です。
そしてヒゲダンスについて話題が移ります。
「ヒゲのテーマ」の原曲はテディ・ペンダーグラスの「DO ME」で、ソウル好きの志村けんならではの選曲。
編曲は全員集合の音楽監督を務めていた、たかしまあきひこ。ヒゲダンス人気で急遽レコード発売となりました
ちなみにヒゲダンスのレコードジャケットをデザインしたのは「タモリ倶楽部」のソラミミストこと安斎肇です。この人はイラストレーターでもあるのは知ってましたが、まさかヒゲダンスのジャケットを描いていたとは知りませんでした!しかもジャケットにヒゲシールを付けるアイディアも彼によるものでした。


師匠というかボス的存在だったハナ肇の思い出話も出てきます。
ハナ肇加藤茶と同じドラマーでしたが、ドラムパフォーマンスをそのまま真似する事はせずに違う事をやることにしたそうです。
ドリフ自身、全員集合が忙しくなり、音楽からは離れてしまいました。
そして長さんの思い出。加藤茶はメンバーの中で一番長さんとの付き合いが長いです。
全員集合での苦労話は、稽古で一番長さんが覚えが悪いので時間が長引いてしまったという内容。
毎週違う会場で生放送の全員集合でしたが、ライブ感を出すために客席にマイクを取り付けたのはこの番組が最初なんだそうです。
停電事件ではリーダーで責任がある長さんはあわてていましたが、加藤茶は嬉しくて懐中電灯を使ってゲストの紹介をしたり、長さんの顔を照らしたりして遊んでました。実際当時の映像を見ても、思わぬハプニングに浮かれていたのが分かります。


「コラムで行こう!」は泉麻人がヒゲダンス風の格好で行いました。
↓実際の映像



最後のオリジナルカクテルは「ビバノンロック」です。
分量は以下の通り。
梅酒(紀州和歌山の梅)・・・適量
レモン乱切り・・・適量
クラッシュアイス・・・適量


この番組は今月いっぱいまで再放送されます。スケジュールは↓コチラをご参照ください。
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