飲む場所はあんたが決めといてくれ

文藝春秋20011新年号

文藝春秋新年号に、「弔辞 劇的な人生に鮮やかな言葉」という特別企画があります。
この中に、長さんが荒井注へ送った弔辞が載っています。
フジカラーのCM撮影の思い出に始まり、その時一緒に酒を飲もうと約束の言葉を交わしたのが最後になってしまった事などを語り、「飲む場所はあんたが決めといてくれ。じゃあ、いずれ」と締めています。
その4年後、長さんも旅立ってしまいました。
他にも多くの著名人への弔辞が載っています。
葬儀についての捉え方は人それぞれだと思いますが、私は残された者達の決別の儀式であり、弔辞は故人へ送るものであると同時に、自分自身への心のけじめを綴ったものだと思うのです。