改めて「だめだこりゃ」を読む

昨日の日記で「8時だョ!全員集合伝説」について取り上げましたが、これと並行して、長さんの「だめだこりゃ」を読むと、立体的に当時の様子が伺えます。
これら2冊を買ったのは、長さんが亡くなった直後でした。
あれから一年、色々調べたり、色んな場所へ足を運んだりしました。そして今、改めて読み返して見ると、最初とは違った感想が湧いてきます。
1969年の10月に始まった全員集合を一旦休ませて、クレージーキャッツの番組にし、その間ドリフに日テレのレギュラー番組を持たせる、という話を読んだ時は「プロダクションも強引だなあ」程度にしか感じなかったのですが、「ナベプロ帝国の興亡」を読んだ後では、「なるほど、あの社長ならやりかねないな」と思いました。
そしてそんな環境の中であったからこそ、長さんとマネージャーであった井澤建との絆の深さが分かりました。マネージャーとしての視点で、ドリフターズに係わった、この人の自伝を読んでみたいです。
また、長さんが青春時代を過ごした富士市を訪ねて、自伝に書いてあった当時の様子が、以前よりは僅かながらも実感できました。
「電車賃節約の為、原田の自宅から吉原の映画館まで歩いた道のりは、こうだったのだなぁ」とか・・・。
また一年経ったら、違う感想を持つかもしれないです。

長さん、居作昌果志村けんの著書の中身を比較して考察している、興味深いサイトを見つけたので、ご紹介しておきます。
http://www.geocities.jp/showahistory/history3/60a.html

だめだこりゃ (新潮文庫)

だめだこりゃ (新潮文庫)