再会

アフリカ大地溝帯

長さんの一周忌頃にNHKのBS2で、「世界・わが心の旅 ケニア キリマンジャロの麓(ふもと)で」という長さんが出演した紀行番組を放送していました。
残念ながら我が家は地上波しか見られないので、諦めていたのですが、先日録画したDVDを送ってくださった方がいらっしゃいまして、やっと見ることが出来ました。(Mさん、本当にありがとうございました)
1999年4月3日に初めて放送された物だそうで、長さんはこの当時67歳ということになるでしょうか。
長さんは以前出向いた土地を訪れ、そこで知り合った人々と再会しました。
その再会した人の中に、マサイ族のサンタという名の男性がいました。
彼は長さんの著書「ぶらりアフリカ」にも登場し、初めて会ったときはまだ12歳くらいの少年でした。
片言の英語が出来たので、長さんとマサイ族との通訳を務め、長さんは恩を感じていました。
2004年11月12日の日記に書きましたが、その後行方が分からなくなり、学校へ行きたいと望んでいたサンタ少年の望みを叶えてあげたかった長さんは悔やんでいました。
やっと人づてに消息を知り、長さんは再会を果たしました。
立派な青年に成長したサンタは牛追いをやっており、結婚して子供も儲けて、長男には「イカリヤ」と名づけていたのです。彼も長さんの事を忘れていなかったのでした。
学校には通えることはできたものの、父親が亡くなった為、7年生までしか行けなかったそうです。
長さんは自分が力を貸していれば、もっと学校に通えて、生活もも変わっていたかもしれないな、と残念がりました。
「構わないよ」と応えるサンタに長さんは「I'm sorry」を繰り返し「大丈夫か?」と気を使うのでした。
私も「ぶらりアフリカ」を読んで、サンタ少年の事は気になっていたんですが、長さんと再会を果たしていたと知り、安心しました。
アフリカの人々には、長さんの訃報はどのように伝えられたのでしょうか。
また気になるところです。