マトモな大人は居ないのか?

ikariya2006-07-29

まあ例のお笑い芸人(「極楽とんぼ山本圭一)の淫行事件が大きな波紋を広げていますな。
第一報を知った時、「今時の芸人が下半身にだらしないことをした」程度にしか受け止めていませんでした。
ところが後日欽ちゃん球団茨城ゴールデンゴールズ)の選手でもあり、しかも遠征中に起きた事件と発覚、欽ちゃんは球団解散を宣言し、単なる芸能界のスキャンダルで済まなくなってしまったのでした。
ファンからの「やめないで」「欽ちゃんや球団は悪くない」という声援に推され、結局前言撤回。球団は存続する事になったのでした。メデタシ、メデタシ。
・・・と思ったら、週刊誌に被害少女の告発記事が載るわ、件のお笑い芸人以外の選手(藤本博史)も警察から再聴取受けるわと、益々話が大きくなってしまいました。
被害者少女の言い分の記事は、「週刊文春」と「フライデー」に載っていました。一方「週刊新潮」では元々売春(「援助交際」といったヌルい表現は本質をぼかしてるので、あえてこう書きます)を行っていた少女だったと、彼女たちにも非があったように報じていました。
少女の言い分ですが、内容が嘘か本当か以前に、18歳に満たない「児童」に、レイプ現場の様子を語らせて記事にするというのは、倫理的に誤っているのではないのか?と思います。
被害者少女は真実を知って欲しいから、自ら語ったようですが、それは「成人」女性と同列の「一人前」と扱いになり、判断力が無く未熟だから「淫行」であるという考え方に矛盾します。
18歳未満だったら、保護者である親の承諾を取るべきであり、親も常識的な考えの持ち主であれば、起訴もされていない時点で、こんな記事は垂れ流しさせないでしょう。
そもそも今回の騒動に保護者である、少女の親の影が見えないのはどういうことでしょう?
(私が少女の親なら、そんなインタビューに応じさせないし、弁護士を雇って刑事起訴,
駄目でも民事訴訟を起こします。勿論、娘の非行も問いただしますが、その大半は己の監督不行届きが原因と反省します)
記事を載せたマスコミは昔から「スキャンダラスで売れればOK」の体質なので、今更倫理など持ち出して問い詰めても無駄でしょう。。
そして、「欽ちゃん」こと、萩本欽一。事件発覚後の解散宣言は、賛否両論ありましたが、私は当然のケジメの付け方だと思っていました。
所属選手がプライベートで起こした事なら、除名で済ませられますが、先に書いた様に球団の遠征中で、他の選手も係わっていたのなら、いけしゃあしゃあと球団を続ける方が問題です。
欽ちゃんは山本からの謝罪の電話を受けた時、「それ以上話すな」と遮ったそうですが、それは山本の言い訳を聞きたく無かっただけだと思っていました。
事件発覚時から、山本以外にも関与していた選手が2名いたと報じられていましたから、それが頭にあって解散宣言していたと、私は思っていました。
で、再聴取でまたゴタゴタって、結局全体を把握していなかったという事だったのでしょうか?
まあここまでは、巻き込まれた気の毒な人という気もしたんですが、「被害者の女の子たちと話し合った方がいい」なんて本当に言ってたとしたら、欽ちゃんの頭の中身が心配になります。
そういや週刊誌の告発記事では、被害者少女は、山本からも吉本興業からも謝罪が無いって憤慨していましたが、当然欽ちゃんは解散も覚悟するくらいだから、球団として彼女に謝罪したんでしょうねえ???
こういう問題が起きると、連想されるのがドリフの不祥事(加藤茶の交通事故、志村けん仲本工事のノミ行為)の対処ですが、容疑の内容も芸能人を取り巻く状況も違うので、単純比較は控えておきます。
ただ居作昌果の「8時だョ!全員集合伝説」の、その下りを客観的事実だけ拾って読んでもらえれば、責任の取り方の考えが分かります。