ニンニンニキニキ

日中の文化的ギャップ鮮明に 古典人物パロディーに法的措置
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200612140045a.nwc
「キャラクターやストーリーが原作を逸脱し、中国文化への侮辱だ」って、ドリフの「飛べ!孫悟空」はモロそれに当たりますがな。
まあ記事を読めば分かるように、フジテレビの「西遊記」に対する批判なんですけれど。
本来男性である三蔵法師を女性が演じているのが批判の対象になっていますが、反日感情の材料としてヤリ玉に挙げられているだけ気もします。
1978年に製作された堺正章版の「西遊記」は、三蔵法師を今は亡き女優の夏目雅子が演じ、製作協力に「中華人民共和国」のクレジットがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=_Uf4SO50qKI
勿論当時は今と違って、インターネットのような情報網は無く、中国共産党による情報統制が厳しかったので、一般中国人民がこのドラマの存在を知る由も無かったでしょう。
フジテレビ版の「西遊記」は、始めから見る気は起こらなかったのですが、ウィキペディアを読むと、中国人が反感を持つのは納得いきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98_%28%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%B3%BB%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%29
日本国内でも評判が良くなかったのは知っていましたが・・・。評価していたのが細木数子というのは、果たしてプラス要因になったのかどうか。
私は堺正章版の「西遊記」はリアルタイムで見ていました。
女優が三蔵法師を演じるのは、「高貴な僧侶」を中性的な雰囲気で演出するためだと思い。それほど違和感は感じませんでした。
歌舞伎にしろ、宝塚にしろ、いかりや母ちゃんにしろ、日本じゃ異性の役をするのは元々抵抗の無いお国柄なんで。
それと、番組の作り自体が、子供心にも手間隙かけていて、重厚なのが感じられました。(実際にかなりの予算が当てられたそうです)
堺正章版以降の「西遊記」ドラマは見る気が起きなかったです。
なぜなら、それらのドラマは原作を基に作ったというよりは、堺正章版の亜流でしかないからです。