フジテレビの長さん特番の感想(続き)

ikariya2005-03-18

しかし、何と言っても長さんと言えばドリフ、ドリフと言えばコントであります。
忍者コント、修学旅行コントをやってましたが、メンバーの顔を見ると結構老けており、全員集合時代のものでは無さそうでした。
どちらも皆被り物をしていたので、年代の目安になる、長さんや志村けんの禿げ具合が確かめられませんでした。ルーズソックスの女子高生が出てたので、90年代でしょうか?
この頃には自分にとってはドリフは過去の物になっていたので、ドリフの特番があっても特に見る気は起きませんでした。
今回初めて見たのですが、正直な感想は「普通に面白いじゃないか!」でした。(長さんが段取り間違えたハプニングはありましたが)
それにしても長さん、水をぶっかけられるわ、卵をぶつけられるわ、叩かれるわとヒドイ目に合ってます。
それでも陰湿な感じがせず素直に笑えるのは、長さんがリーダー(権力者)という前提があるからです。そして何よりも長さん自身が、観客に笑って貰うために自ら体を張っているのが分かっているから、見ている方も安心して笑えるのです。仮に10年前だとしても、もう60は過ぎてた筈です。
ビートたけしが、たけし軍団に袋叩きに合うコントは有り得ません。直弟子の志村けんでさえ、権力者のバカ殿が家来のダチョウ倶楽部にボコボコにされるコントはやりません。
こういうタイプのコントをやるのは、長さんで最後なのかも知れません。

個人的に「8時だョ!全員集合」以後は、志村けんのギャグには付いていけず、加藤茶の顔が恐くなったと感じてました。
しかし今回の特番で、長さんと絡む志村けんを見て、「志村、面白れー!やっぱ天才だよ!」と再確認しました。
加藤茶においても、、修学旅行コントで長さんに突っ込まれるシーンでは、もう結構トシ食っているのも関わらず、かつての愛らしい「加トちゃん」のキャラクターが蘇ってました。
志村の面白さ、加藤のキャラを引き立てていたのは、長さんのツッコミがあったからこそだと思います。
更に言えば、志村&加藤の「悪ガキコンビ」は長さんという反抗相手が居たからこそ、小気味良かったのです。
私が「加トちゃんケンちゃん」を面白く感じられなかった理由は、ここにあったのでしょう。

今後のドリフターズですが、大爆笑のようなショートコントは出来ても、全員集合のオープニングコントのようなものは無理じゃないかと思います。
それでも解散をしないという加藤茶の言葉は、具体的な活動は出来なくとも死ぬまでメンバーとしていたい、という意思表明にも思えて来たのでした。