内田裕也の男気

「人間コク宝」というインタビュー集の本があります。
内田裕也のインタビューでは、長さんについて語った部分があります。
井筒和幸監督が東スポの連載の中で長さんの演技を「あんなもん、年食って老いぼれたら誰でもできる」とけなした為、怒った内田裕也が文句を言えるのは俺ぐらいだと、東スポに電話をかけたそうです。結局、井筒監督は連載を降板。
それでも週刊文春で同じような事を言っていたらしく、内田裕也は「長さんがあの後に無くなってさ。そんなこと思ってもないから、井筒もビックリしちゃってた思うよ」と言ってました。
しかし井筒監督って、長さんが亡くなった追悼ムードの中でも、あんなの死んでも何とも思わないとか言ってましたよね。まあ故人になっても悪口言ってるのは、この人と小野ヤスシ位でしょう。
でも何で内田裕也がそこまでして、長さんの肩を持つのか?この二人の共通性がよく分からなかったんですが、新宿ACB(ジャズ喫茶)でバンド時代からの繋がりがあったそうです。
長さんは自由人だとは思うんですが、老後の事を考えてマンション経営を考えていたりと、わりと堅実だったりして、生き方が破天荒で正にロックな内田裕也の絆って、やっぱりちょっと想像が付きにくいですね。


それにしてもこの「人間コク宝」って本は濃いです。インタビューの対象も一癖も二癖もあるような連中ばかりですが(田代まさしの獄中手記まで載っている!)、タブーとされている話題にも突っ込んでいます。
機会があったら読んで見てください。


人間コク宝

人間コク宝