笑いの開拓者・赤塚不二夫

赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」という本を買ったのですが、面白くて一気に読みました。
著者は少年サンデーの記者として赤塚不二夫を担当していた武居俊樹。赤塚の漫画の中にも武居記者として出ていました。
ただ私には漫画に武居記者が出ていた記憶は無く、物心付いた頃には漫画家としての赤塚不二夫の全盛期は過ぎていました。ただアニメの「天才バカボン」や「もーれつア太郎」「ひみつのアッコちゃん」の原作者として、ニャロメやイヤミなどのキャラクターを作った人として知名度は高かったです。
そして何よりも私の世代で漫画家を目指していた子供たちは、トキワ荘の住人の一人として重要な人物でもありました。
ところがこの本を読んで、イヤミやデカパンやチビ太などの有名な「赤塚キャラ」は、赤塚不二夫一人で作り出したのでないと知りました。これこれこういう感じのキャラを赤塚が説明すると、当時原稿を手伝っていた高井研一郎(「総務部総務課山口六平太」の作者)がサラサラと絵を描き、細かく修正していって出来上がったキャラなのだそうです。
キャラだけではなく漫画の内容も、アシスタントや担当記者が寄り集まってアイディア会議を開き、みんなでアイディアを出し合って話を作っていたのだそうです。
これを読んだ時、全員集合の「木曜会議」を連想しました。この当時、漫画にしてもテレビ番組にしても、いかに面白い物を世に送り出すか熱心だった事が伺えます。
この本を読んで赤塚不二夫に興味を持って、他の関連書籍を読んだのですが、対談で複数の人に今のバラエティは台本ではなく、出演者のアドリブだけに頼っている事をこぼしていました。
赤塚不二夫といえば、タモリを世に送った人物としても有名です。
タモリについても書こうかと思いましたが、長くなるので、続きはまた明日。

赤塚不二夫のことを書いたのだ!!

赤塚不二夫のことを書いたのだ!!